毎年11月になると話題になる『ボジョレー・ヌーボー』
名前は聞いたことがあっても、どんなワインなのか詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、最近ワインに興味がある筆者が、自身と同じワイン初心者に向けて「ボジョレーとは何か、その特徴や楽しみ方」について紹介します。
ボジョレー・ヌーボーとは
ボジョレー(Beaujolais)は、フランス南東部のリヨン北に位置するワインの産地のことです。この地域で生産されるワインを総称してボジョレーワインと呼びます。
解禁日が11月第三木曜日と決まっており、販売している時期も限られているため、毎年話題に上がるワインでもあります。
ボジョレーヌーボーの意味
ボジョレー(Beaujolais)はフランスのブルゴーニュ地方南部に位置するボジョレー地区のこと。
ヌーヴォー(Nouveau)はフランス語で「新しい」という意味
その名の通り、ボジョレー地区でその年に収穫された葡萄を使っているのが特徴です。
ボジョレーヌーボーは赤とロゼのみ
ボジョレーと名乗ることができるワインは、ガメイ種という品種の葡萄からできたワインのみ。
ガメイ種で造られる赤ワインとロゼワインのみが、ボージョレ・ヌーボーと呼ばれます。
ボジョレーヌーボーの醸造方法
醸造方法は通常のワインとほぼ一緒ですが、通常ワインは完成までに数ヶ月・数年かかるのに対して、ボージョレ・ヌーボーは1〜2ヶ月で完成させます。
醸造期間が短いためブドウの香りや味わいを短時間で出すために、炭酸ガスを使用したり、アルコール発酵をする際に補糖するなど、様々な工夫がされています。
このように醸造されたボージョレ・ヌーボーは、フレッシュでフルーティーな、渋みの少ない赤ワインやロゼワインとなります。
ボージョレ・ヌーボーの解禁日
ボージョレ・ヌーボーは解禁日が決まっています。
解禁日とは、ボジョレー地区の新酒ができたお祝いの記念日のような日。
毎年同じで、11月の第3木曜日午前0時となっており、2024年は11月21日です。
実は日付変更線の関係で世界で最も早く解禁日が来るのが日本で、本場フランスよりも早く飲むことができます。
流通の関係で実際にはこの日以前に入荷するのですが、販売したり、飲むことは禁止されています。
ボージョレ・ヌーボーの楽しみ方
赤ワインとロゼワインの違いは?
赤ワインはタンニンが豊富で、しっかりとした味わいが特徴です。果実の味も濃く、コクがあります。
一方、ロゼワインは赤ワインのフルーティーさと白ワインの軽やかさを併せ持ち、バランスの取れた味わいが楽しめます。甘口から辛口まで幅広く存在します。
その名の通り、薄いピンクから濃いピンクまでの色合いで、「バラ色」を意味する「ロゼ」という名前が付けられました。
どんな料理に合うの?
濃厚な赤ワインは赤身肉や濃厚な料理に合います。
軽めのロワインゼは 魚料理や軽めの肉料理、さらにはスパイシーな料理とも相性が良く、多様な料理に合いやすいです。
違いを知っておくと、同じボジョレーでも合わせる料理が変わってきます。
より美味しく飲むには?
ボジョレーヌーボーは冷やして飲むのが一般的です。適温は約10〜14度程度です。
冷蔵庫で軽く冷やした後、室温に戻すことでこの温度に調整できます。
またグラスはブルゴーニュグラスが最適です。
このグラスは香りを閉じ込める効果があり、ワインの風味をより楽しむことができます。
このように丸くて背丈のひくい、容量の大きなグラスが適しています。
スパークリングワイン用の細長いグラスは、感じ取れる香りのボリュームが下がってしまいますので避けましょう。
安価でもワインに適したグラスを選びましょう。
どこで購入できるの?
ボジョレー・ヌーヴォーはワインショップはもちろん、ネットやスーパーでも購入できます。
予約なしでも購入できるので、最寄りのスーパーなどを覗いてみましょう。
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁を祝ってみよう
ボジョレー・ヌーヴォーは解禁日に友人や家族と一緒に楽しむことで特別感が増す、秋の風物の詩とも言えるイベントです。
この冬は、ボジョレー・ヌーヴォーに新たな味わいを発見し、心温まる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。